2013年9月12日木曜日

「仕込み」や「やらせ」ではなく子ども主体

年長さんのリレーの様子です。
 
うちの園のリレーは、
子どもたちがバトンを繋いで走る。
という以外のルールはありません。
 
インコースからの追い越しもOK!
バトンをもらうのは、インコースでもアウトコースでもOK!
 
先生によるルールのすり込みはありません。
ルールの必要性に子どもが気づいたら
子どもたちによってルールが加えられていきます。
 
うちの園でリレーをするときの目的は、
ルールに則らせてスムーズに競争を楽しむ。
ことでは、ないからです。
 
『競争が大好き!』という子どもの特性を踏まえ、
5歳児に必要な友だちと気持ちを共有する。
という体験をすることを目的としています。
 
まず、チームごとに走る順番を話し合って決めます。
まだまだ話し合いは、そんなに上手ではありません。 
チームによっても話し合いのレベルは違います。 
子どもたちには、相手チームに勝つためには、
誰がどこで走るかの作戦が非常に重要だ。
と伝えてあります。
 
競争大好きな子どもたちは、
勝ちたい一心で話し合います。
 
のはずが・・・・・・・
 
今年の年長さんは・・・・・・
まず、バトンがつながりません。
誰と誰のあいだで走るかの意識よりも、
相手チームの誰と一緒に走るのか?
という意識だったのです。
 
差がひらくと一緒に走る人の姿がなくなってしまうので、
訳がわからなくなってしまって、
ゴールまでたどりつかない。
 
ゴールできても、
走っていない子がいる。
 
などなど、問題だらけでした。
 
うまくいかない経験を繰り返しながら、
いろんな必要性に気づき、
少しずつ整理されていって、
ようやく、昨日あたりから
ちゃんとバトンがつながってゴールできるようになりました。
 
やっと競争ができるようになりました。
 
やっとここからです。
 
相手チームに勝つための話し合いを
盛り上げるために、先生たちがやっていることは、
 
「ここのチームは話し合いが一番上手だなぁ!
この調子なら次は一位になるかな?」
 
「あっちのチームは、話しを聞いていない人がいて
話し合いがうまく進んでいないから、
次は、あそこばビリになっちゃうぞ!」
 
「お?さっき見に来た時よりも、話し合いが上手に
なっているような気がするなぁ。この調子なら一位になれるかも」
 
などと気持ちを盛り上げる言葉がけをしてあげます。
 
そして、先生は密かに、このチームだけ応援してるよ!
他のチームに内緒で、特別なことを教えてあげるよ!
というような演出で、それぞれのチームにこっそりと
アドバイスをしていきます。
 
結果が出た時に、一位になったチームに
こっそりとヤッタネ(^_-)-☆と合図をおくります。
 
このように特別感のある言葉がけを上手に使って
チームごとに達成感を味わえるようにしていきます。
このような体験を繰り返しながら、
子どもたちはどんどん自信をつけ、
生き生きと話し合いが進められるようになります。
 
今年の年長さんは、まだまだこれからですが、
どのように話し合いの内容や意識が
変わっていくか楽しみです。 
全員のかけっこのタイムを測定して
均等にチーム分けしてありますので、
走ることにかんしては、
どのチームが一位になるか
誰もわかりません。
 
転んだ、バトンを落とした、
バトンの受け渡しがスムーズにできなかった、
などなどといろいろな要因も影響してきます。
 
どのチームも勝ったり負けたりを繰り返し経験しながら、
気持ちを共有する経験を重ね、
話し合うレベルも上がっていくことでしょう。


2013年9月11日水曜日

子どもの育ちのニーズに応える

年3回ベネッセから勝手に届く
『これからの幼児教育』
という冊子が数日前に届きました。
 
その中に
 
「あきらめずに挑戦する力」が
育つために必要な経験
 
という、小タイトルの中に
 
【0歳から2歳】
同じ動作を繰り返すような遊びに夢中になりながら、
自分が好きなことを好きなだけやっていい
という安心感を経験する。
 
というものがありあました。
 
子どもの育ちのニーズに応えるためには、
今の時代は、3歳からという幼稚園では
遅い、難しい。ということを
私はいつも、言ってきました。
 
3歳までの育ちが各家庭によって
大きく違うからです。
 
例えば3歳児の幼稚園入園時に
オムツの取れていない子が多くいます。
 
保育園なら2歳児のうちに
取れてしまいます。
 
ですので、幼稚園の3歳児当初は、
保育園の2歳児と同じ
生活援助が必然的に多くなります。
 
幼稚園の3歳児がそこに時間を使っているうちに
保育園の3歳児たちは、先に進むことができるのです。
 
幼稚園は与えられた時間も期間も短い状況で
3歳児のスタート時点で保育園の子たちよりも
遅れているところからのスタートになるわけです。
 
幼稚園としては非常に辛いですね。
 
さて、そんなことで本題に戻りますが、
要するに、この0歳から2歳で必要とされる経験が
幼稚園では3歳児の子たちに
保証してあげないといけない。
というふうに考えないといけない。
ということです。
 
子どもの成長・発達は連続した関係で成り立ってますので、
間をとばすことはできません。
とばしたら先がつながってきませんので。
 
いろんな指針や指導書などに
年齢ごとに書かれているものは
そのままその年齢の保育で実践しようと
してしまいがちですが、
よーく考えたら、危ないですよね。
 
目の前の子どもたちが、
どの段階にあるのかを見極めて、
次の段階を見通して
保育をしないといけませよね。
 
書かれていることをそのままやってしまったら
連続性を無視してしまうことになりかねません。
 
自分が好きなことを好きなだけやっていい
とう安心感がどれだけで十分なのかも、
ひとりひとり違いますから
急いでとばして先に行かずに
慌てずじっくりと経験させてあげたいものです。
 
 
ということを先生たちと学びました。

2013年9月10日火曜日

子どもをよく見てくれる園(保育者)とは

夏休み中に先生たちが研修大会に参加してきました。
 
その報告の中に面白い報告があったので
紹介したいと思います。
 
その報告をしてきた先生が参加したフォーラムのタイトルは
『幼児の安全を守る保育と環境構成』です。
 
園内における保育活動の事故について、
問題提起者の事例報告では、
L字の廊下での衝突や
ロープネットからの転落などが挙げられていた。
 
それらの事故に対しておこなわれていた対処は
L字の廊下では止まれの文字と靴の形の表示や
ペットボトルに色水を入れて信号を置いた。
また、
ロープネットは、周りの柵にカバーをつけたり、
同じようなことが起こらないように
監視役の先生を一人置くようにした。
 
ということらしい。
 
さらに、グループ討議のなかでは、各園からは
ヒヤリとしたことやハッとした事例がたくさん挙げられ、
そういったことから、
必ず危険がある所には保育者を配置しているところや、
滑り台も暑い日は使用禁止というところもあった。
 
 
そのような話の流れでしたので、
うちの先生は話に入りづらかったそうです。
 
なぜかというと、うちの園では、
そのような配慮は、何もしていないからです。
 
そして、その先生は心の中で思ったそうです。
 
うちの園って、骨折や縫うといった大きな事故って
他の園が言うほど、起きていないよなぁ・・・・と。
 
それって
子どもを守りすぎてしまっていて、
危機察知能力や危機回避能力を低下させてしまっていることが
大きな事故につながっているのでは?
 
そして結論は
 
園として楽しさとは無関係で、ものすごく痛いこと
のハザード(危険の原因、危険物、障害物)は
取り除かなければいけないが、
遊びの中で楽しさが残り、少し痛いことの
リスク(危険性)は取り除かずに、
子どもたちがどういうことをすると危ないのかを
たくさん経験し、危機回避能力を高めて
いけるようにしなければいけないと思った。
 
ということでした。
 
私はいつもそのようなことを保護者にも言っていますが、
先生自身がその事実に気づくことができたのは
とっても良かったと思います。
 
100%の安全管理を目指した環境の中で育った子と
完全管理を全くしない環境の中で育った子とでは
どちらが良い育ちの経過をたどっていますかね?
 
今、怪我をさせないように安全について一生懸命に工夫をしてくれる園と
怪我をしてもなんの工夫もしてくれない園とでは
 
ほんとうは?
 
本当に子どもをよく見てくれる園なのは
どちらなのでしょうかね?
 
もう、わかってくださいね!
 
 
 
そう言えば!
 
何年か前だったか、だれかから聞いた話で
何かの研修か講演で、
どっかの大学の教授?か誰かが、
とある園名をあげて
そこの園は最低だとか?
ひどい?だとか
最悪だとか?と言ったそうです。
 
その園は行ったことがあって知っていました。
 
見守り保育?とか言って
 
監視役の先生が一人いて園庭を見張っているんです。
(鋭い目つきで)
 
子どもが間違ったことや危ないことをしているのを発見すると(゚o゚;;
 
すごい勢いで走って行って、すごい腱膜で怒るんです。
 
見守りじゃなくて『見張り』ですよ。