2012年11月27日火曜日

異年齢保育

週・日案【反省・気づき】
年少の先生です。


いつも、子どもたちにトイレの声かけをすると、
みんなが一斉に行くため、トイレがすごく混雑してしまう。

年長さんたちは、いつもテラスに一列に並んでいるのだが、
年少さんには、まだそれが理解できないようで、
順番でもめてしまっていることもある。

しかし今日は、

YくんとTくん(年少)が、
「待っている人は並ぶんだよ!!」と
声をかけてくれたことで、
スムーズに流れることができた。

今まで、そんなことを言っている姿は
見たことが無かったので、とても驚いた。

きっと、いつもトイレに入りながら、
年長さんの姿を観察していたんだろうなと思う。

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子どもたちの学びは、『まね』から始まります。

同一年齢で保育をしていても
一斉保育ではありませんので、
“先に始まった子の様子を見て、
まねて後から始まる”
ということは、普通にあります。

興味の伝染が起こるわけです。

こういった流れの中で子どもは、
主体的に学び、自らの力で
発達や成長を遂げていきます。

このことを基準にして考えてみると
真似と言うか、伝染と言うか、伝承が、

横の関係だけでなく、縦の関係にも起こったら、
個にとって、よりタイムリーな刺激が与えられ、

よりスムーズな成長発達が促されると
結論付けられますよね。

いつ気づくか、いつ学ぶか、
いつ発達するか、いつ成長するか、
などは、一人一人異なるわけですから、

必要な刺激が幅広くある環境が
子どもたちにとっての最適な環境と言えます。


今回、トイレでの年長さんと年少さんの関係では、
ルールの伝承がされていたわけです。

一日で伝承されたわけではなくて、
少なくとも、もめ始まってから、YくんとTくんの
言葉がでてくるまでの期間でです。

横の関係から刺激を受けたとしても、
縦の関係から刺激を受けたとしても、

その後の伝承は、縦にも横にも広がっていきます。

この関係が複雑になればなるほど良いですよね。

今回、この先生はとても重要な姿に
目を向けられていたということです。

2012年11月19日月曜日

『見守る保育』

年少さんの週日案から【反省・気づき】を紹介します。

先週金曜日の【反省・気づき】からです。


今日は、昨日決めた歌の並び方の確認を行った。

あまり覚えていないだろうなと思いながら、
並ぶように声をかけると、数人の子が
自分の場所が分からず困っていた。

忘れちゃったかなと?と思いながらも少し見守っていると、
各グループの中で困っているこの隣になる子が、
「○○ちゃんは、ここだよ!」と手を引いて、
その子の場所に連れていってくれた。

“困っているお友だちの姿に気づけた。”
ということも素晴らしいが、

自分だけでなくお友だちの場所まで、
覚えていたということに驚かされた。

劇の練習も始まり、覚えることも増えていくので、
お友だちと助け合いながら
覚えていってほしいと思う。

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分からなくなっている子の姿を見つけた時に、
先生が素早く声をかけて指示することは簡単です。

そのほうが、練習もスムーズに進むと思います。

練習がスムーズに進んで助かるのは先生です。

効率的でスムーズな練習の後の、
完成度の高い発表を見て
評価し喜ぶのは大人側です。

しかし!

子どもの育ちのためを考えるとどうでしょうか?

子ども同士の関係を考えるとどうでしょうか?


自分から気付いて、教えてあげて喜ばれるという経験。

教えてもらって感謝の気持ちを抱く経験。

助け合いながら、共通の目的に向かっているという実感。

などは、保育の中でこの様な
少しの見守る時間が無ければ
出てこないことです。

少し時間がかかっても、
その少しの時間を与えるのは
勇気が必要なときもあります。


指示指導型の保育と
見守るスタンスの保育とでは、

どちらが豊かな人間性作りに
貢献できているかは一目瞭然ですよね。

しっかりと幼児教育を理解した先生の判断と
そこから見えた子どもの姿でした。


2012年11月15日木曜日

「仕込み」や「やらせ」ではなく子ども主体

年長さんが発表会に向けて準備している様子です。

自分たちが何を発表したいのかを話し合って決め、
必要なものも自分たちで作っていきます。
すごく集中して必要なものを作っていました。 

自分たちで考えていますので、
覚えも速いでしょうね。 

先生たちはそっと見守りながら
様々な姿を良く認めていました。

ただ上手だからだけではなく、
時には、その子の個性的な表現を認めたり、

また時には、その子の成長を認めたり、

そしてなにより、協力し合うことを促し
その姿をたくさん認めています。


子どもたちは、生き生きとした表情でいながらも集中していて、
安心して自分らしく自分を表現することが出来ていました。

一方的な【仕込み】とか
強制的な【やらせ】による、

先生主導の発表会では

子どもの子どもらしい姿を失わせてしまいます。

先生の直接的指導力が評価される発表会ではなく

先生(大人)の圧力のない中での
子どもの成長や自主的な努力が引き出され評価される
発表会を想像してみてください。

幼児に一糸乱れぬ完璧な表現をさせることよりも
大事なものが見えてきませんか?

2012年11月12日月曜日

世界水準の保育

異年齢での保育が始まり、3週間が経ちました。

それぞれの先生たちの週日案の【気づき・反省】を
読んでいるといろいろな姿が見られます。

2歳児の子へは、これまでは先生中心の援助だったのが
異年齢の環境になったことで年上の子たちが
主となり援助している姿がみられた。


絵を描くときは、いろんな段階の絵が見られ
子どもたちも「この絵上手!こっちのは、なんか可愛い」
「これ年少さんの絵?」とほめてくれる。

すると自然と絵を描きたくなる子がでてくる。



今年の年長児があまり興味を持っていなかった
【スカリーノ】は、年中児が興味があり
環境として提案された。

功技台を使ってつなぎ始めると
それに気づいた年長児が

「えーそうやってやるの?すげぇーよ!」
「年中なのに年長よりすげーの作ってんじゃん」

異年齢になったことで遊びが発展しただけでなく
年中が年長に教える姿もみられた。

などなど他にもたくさん。


今まで行ってきた、教え合い・気づきあい・伝えあい
などが異年齢になったことで発達の差が広くなり
より自然な形で見られるようになりました。

幼稚園の発祥地ドイツでは異年齢が当たり前です。
考えてみれば社会全体の構成は異年齢です。

特別な環境ではなく、自然な環境と言えますね。

ただし

これまでの生活環境と変わりましたので、
子どもたちにも戸惑いや不安などから
ストレスを感じる子も当然いることでしょう。

それは、

異年齢の環境が悪いからストレスを感じているのではなく
環境が変わったことでのストレスです。

関わりを学んでいる証拠ですので、
温かくその過程を見守ってほしいものです。

今後のさらなる発見に期待してください。