2011年10月31日月曜日

支え合う関係(共生)

最近、活動が異年齢で行われることが増えてきました。
先日のクッキングでは、料理に選択肢をつくり
子どもたちが選んで参加しました。

全園児で同じ選択肢ですので、
各グループの構成は異年齢になります。

その中での関わりを見てみると、
自分よりも小さな子の後ろに回り
手を取り一緒にやってあげる子。

それに対して、自然と「ありがとう」と
言葉が掛けられていたり、
更に嬉しくなった子は、
得意げにいろいろと進めていったり。

年長さんがやって見せている様子を
じっと見つめている年少さんがいたりしました。

その流れで、昼食も異年齢で食べました。

小さい子の汁物を先に用意して
運んであげる子がいたり。

食べ方を指導している子がいたり。

子ども同士の教え合う関わりが
すごくスムーズで効果的な様子が
うかがえました。

関わりを持たせるためのツールとして
活動を工夫して企画できると
子どもたちがお互いの育ちを
支え合う関係が生まれてきます。

今年は、学年の隔たりを無くすことを
課題としていますので、
先生たちが、いろいろなかたちを
創造しチャレンジが多くなっています。

2011年10月27日木曜日

『見守る保育』


登園後の自由遊びの中から発見した
貸し借りの様子をお伝えします。


まず、年少さんと年中さんの貸し借りのトラブルで
年少さんが仲裁に入ったパターンです。

三輪車で遊んでいた年少組のS君の所へ
年中組のTちゃんSちゃんが「かーしーて!」と来ました。

S君は「やだ!」と断りました。

TちゃんSちゃんは再び「かして!」
S君は「やだ!やだ!」と泣き出しました。
そして
その騒動に気づいた年少組のK君がやってきました。

K君「Sくんばっかりじゃダメなんだよ。」
「これは、誰のなの?」

Sちゃん「みんなのでしょ!!」
K君「怒って言わないの!」

K君「Sくん、まだ使ったばっかりなの?」
S君「うん。」

K君「まだ、使ったばっかりなんだって。」
Sちゃん「・・・・・・・」

そのスキにS君は、三輪車で行ってしまいました。



次に、年少さんと年長さんの貸し借りのトラブルに
年長さんが仲裁に入ったパターンです。

ゴーカートを運転していた年少組のH君
その後ろで押していた年長組のT君
「代わって」とお願いしたところ

H君は、「やだ!」
T君「かしてー!」
H君「やだ!」
T君「かしてー!」

その騒動に気づいた年長組のY君
「どうしたの?」とやってくる。

T君「かしてくれないー」
Y君「かわってやれよー」
H君「・・・・・・」

そこに年長組のKちゃんがやってくる。
Kちゃんが促したのか、
少し目を離したスキにT君H君
ジャンケンをしていました。

T君が勝ちました。

KちゃんY君「じゃぁ、T君だね。」
H君は無言のまま地団駄を踏む。

H君「・・・・じゃ、いいよー・・・・」

H君は後ろに乗り、T君が運転に代わりました。


どちらも、年齢がどうとかではなく、
子ども同士で問題を解決していた姿です。

大人の感覚で見れば、より良い解決では
ないかも知れませんが、この姿が重要で
繰り返して経験していくことが
確かな力につながっていきます。

簡単に大人が口出しをして
大人が考える、より良い解決を
させてしまうのではなく

未熟でも、不十分でも
子どもだけの力で解決をした。

見ている大人は解決していないと思っていても
当事者の子ども同士が解決したと
納得していればOKなんです。

当事者の子ども同士が解決していない、
納得していないのであれば、
自分たちで納得できる解決を
見つけようとすれば良いんです。

もし、できないようであれば先生が入りますが
カウンセリングマインドとファシリテーションで
関わりますので最終的な判断は子どもです。

ケンカをさせない、もしくはケンカの解決は先生。

ではなく、

これまでにケンカの経験が
保証されていなければ、
カウンセリングマインドとファシリテーションが
できていなければ、
今日のような姿にはつながっていません。

先生たちに普段の保育の積み重ねです。

2011年10月25日火曜日

新たな実践

年少さんのお部屋で
新たな実践を発見しました。

以前に年中さんが給食の時の席決めを
工夫していることを伝えました。
その後、年長さんでも行われるようになりましたね。

年少さんにも広がってきたようですが、
子どもたちが分かりやすいようにと
先生たちの工夫が見られました。
こんなふうに、絵カードでの表記です。
他にもこの様に種類がありました。
数集まりのゲームのように
楽しみながら考えて集まれそうですね。

“年少さん”という発達段階を
考慮しての工夫ですね。

ただ給食を食べるだけでなく
『関わり』を意識していますので
給食を通しての教育の環境があります。
もしかすると、食育にもつながって
関係してくるかも知れませんね。

2011年10月24日月曜日

新たな実践

今日は、全学年でクッキングをしました。
先週、おいも堀に行って来たので、
おいもパーティーでした。

昨年までは、学年別でクッキングをしていました。
今年の課題は、『学年の敷居を下げる。』
ということでやっていますので、
これまでも異年齢の関わりを意識して促し、
その様子を見守ってきました。

これまでのブログでも
異年齢の関わりから得た気づきを
含ませながら書いてきています。

そこからの気づきや実感からか
今年のおいもクッキングは、
異年齢でグループを作り、行ったようです。

子どもたちにとっても
慣れないやり方でしたので、
緊張もあったと思います。
先生たちにも、今回の子どもたちの姿から
反省もあったのではないかと思います。

しかし、今日だけの結果で判断するのではなく
何回や行っていって馴染んできたときに
何が見えてくるかが重要だと思います。

うちの保育自体も今すぐの結果よりも
先を見通しての取り組みですからね。

『ただやらせる』
のではなくて
『活動の進行効率に意識を向ける』
のではなくて、

『育ちに必要な経験』を
その関わりの中にどう見るか?

です。

先生たちの自発的な
『新たな実践』でした。

2011年10月21日金曜日

『育ち合う保育』

パンダルーム(預かり保育・学童保育)での
話し合いの変化が数日前にブログで書かれました。

小学生の話し合いの成長が
幼稚園生にも影響がでているようです。

年長さんならまだしも、年少さんでもです。

何か問題がおこると、「話し合いをする!」
という言葉が出てくるようになったり、

小学生が解決のために
ジャンケンやあみだくじなどを提案
していることを見ているので、

トラブルの時に同じように提案してみたり
という姿が出てきました。

当然、小学生と比べると
中身は伴っていません。
小学生のようにスムーズではありません。

大人から見ると
不十分であったりもします。

しかし、その時その時うける
異年齢の関わりからの刺激によって
成長が促されているのが感じ取れますね。


17日に書かれた先生のブログの内容もそうです。

先生が子どもの成長の変化に気づき、
それに付き合ってあげられる
「ゆとり」があることも感じ取れます。
そして、その「ゆとり」によって
異年齢の関わりから促された
子どもの育ちが保証されていきます。

今の年少さんが小学生になったとき
現在の小学生よりもレベルの高い話し合いが
できるようになっているかも知れませんね。

2011年10月17日月曜日

支え合う関係(共生)

先週の木曜日に敬老感謝会
(祖父母と何かを作ったり、遊んだり)
がありました。

すごく和やかな雰囲気の一日でした。
おじいちゃん、あばあちゃんたちとっても
子どもたちにとっても、
大きな一日になったことでしょう。
ありがとうございました。

そんな中で・・・・・・
全園児のおじいちゃん、おばあてゃんが
来られたわけではありませんが、

しかし、我が孫でなくても
おじいちゃん、おばあちゃんが
来られなかった子たちとも
たくさん関わってくれた方が
多くいたようです。

先生たちの週日案の“反省・気づき”に
書かれていたり、直接の報告に
そのような様子がたくさんありあました。

祖父母同士、祖父母と子ども
祖父母と先生、祖父母と幼稚園など

いろいろな形の『支え合い』が
直接的であったり、間接的であったりしながら、
子どもの育ちを支えることにつながります。

この日にあった関わりを大切にしつつ
おじいちゃん、おばあちゃんたちに
感謝です。

2011年10月12日水曜日

支え合う関係(共生)

先生同士の『育ち合い』を
発見しましたので紹介します。

一つ目は以前のブログで書いた
『オーディション』についてです。

このブログで書いた次の週に
年少さんで何かを決めるための
話し合いがあったようです。
年少さんですので、大人がイメージするような
話し合いは、まず無理でしょう。
そこで、子どもたちにオーディション形式を提案をしたら、
それでスムーズに決めることができたようです。

さらに、オーディションを子どもたちですることにより
子どもたちがお互いのことをよく見ていたり、
お互いの話をよく聞いていたりと
今まで以上の、そのような姿が見られたようです。


つぎに・・・・
数日前、年中さんの担任たちが
昼食の時の席ぎめの方法を
いろいろと考えていておもしろかったので、
職員会議の中で、みんなに紹介しました。

ちなみに・・・
普段は決められた席がないので、
自由に友だちを誘って座っています。
だんだんと、いつも同じような人と
座るようになってきたので
変化を与えようと、

男の子○人と女の子○人という指定をしてみたり、
同じ背の高さの人を誘って座ってみようとしたり、

していました。


そしたら、年長さんでもそれを取り入れて
面白い誘い方の提案をしてみたようです。

第2保育期に入ると子どもたちは、
自分で仲良しを見つけ
関われるようになってきていますので

この様なアイディアは、
偏りすぎない子ども同士の関わりを
促すための接点を増やすことになります。

子ども同士の関わりを重要視している
うちの園にとっては、ナイスなアイディア
だと思います。


この様に、他の学年や他の先生が
おこなっている良い実践を知って
すぐに、その実践が広がっていっています。

知識や、技術をみんなで共有することで
先生同士が『育ち合う』ことができています。
若い先生たちですが、私が安心していられるのは、
このような支え合う関係によって、
効率よく育ってくれているからなのだなと
あらためて感じました。

2011年10月7日金曜日

新たな実践

以前にも紹介しています、新たな実践です。

写真と文字、絵と文字などによる表示が
また、増えてきました。
目から情報を得ることにより行動できれば、
いちいち先生が指示をしなくても済むことが 
生活の中にはたくさんあります。
何がどこにあるか、何をどこにしまえばいいかなど。。
言われなくても、見れば分かるようになっています。

文字が読めなくても、写真や絵によって理解できます。

後に、文字で書かれていることも
同じ意味を表していることに気づいていきますので、
文字の指導としても関連しています。

先生の指示が少なくて済むということは、
『子どもの生活が自立している』
ということですので、
視覚で行動を促す環境は、
自立を援助する環境と言えます。
考えてみれば、標識や記号、アイコンなど
日常の生活にも行動を示す表示がたくさんあります。

自閉症の子とのコミュニケーションでも
絵カードが使われます。

幼稚園や保育園の中にも、
子どもたちの生活に関連した
発達段階に合った表示が
当然あって良いと思いませんか?

まだ、うちでは始まったばかりです。
進み具合も各部屋によって違います。
不十分な部分もあります。
しかし、
今後、さらに広がっていくことでしょう。

2011年10月6日木曜日

新たな実践

年長さんが、お集まりをランチルーム(遊戯室)で
行うようになったということは、
以前にも『新たな実践』として紹介しました。

ですので、
お部屋のスカリーノは、形があるものは
片づけなくて良い、とする事ができます。
その環境で何が起こってきたかというと
明らかに、去年までの子たちよりもレベルの高い
ものが出来上がるようになりました。 

発想が広がり、発展しやすい環境になったからです。
活動の続きが楽しめるような環境の必要性は
10年以上前から言われていました。
しかし、ほとんどの園が、その実現に向かって
進むことができませんでした。

進むことができなかったのか、
進むためのアイディアが無かったのか、
過去に依存していて進もうとしなかったのかは、
園によって違うと思いますが。。。。

子どもの発達のために、その環境の必要性が
あるわけですから、なんとか実現させたいですよね。


実際に実現してみると、
より発達を促せる環境としての実感が
やはり、ありました!

活動は活動の部屋

食事は食事の部屋

と分けてあげて、
食事の部屋には全員が集まるスペースが
必然的にあることを利用して、
食事の時だけでなく、
全員が集まる必要があるときは、
そこで集まるようにすれば、
活動の部屋は、活動に必要な
機能や環境だけでよくなります。

すでに、
パンダルーム(預かり保育・学童保育)では
このような導線整理を取り入れて、
毎週の話し合いは、ランチルームで行われています。

2011年10月4日火曜日

『育ち合う保育』

子どもたちは運動会の余韻を楽しんでいます。

年少の先生がバルーンを出すと
すぐに群がってきました。

帽子の色を見ると、3歳児と2歳児の子たちです。

初めてやったのに上手ですよね。
ほぼ全員が中にも入れています。

バルーンは4歳児の競技でした。

練習の時からずっと見ていて
やりたかったのでしょうか。

『やりたい・やってみたい』という興味に乗っかってあげると
『やらせなくても』スムーズにできてしまいます。

運動会の余韻を楽しめる時間と環境を
先生が与えているので、運動会活動を通した
異年齢の関わりよって生まれた『やりたい』
という気持ちに沿うことが出来ています。

 


ここでの充実した気持ちが
毎年、来年の運動会も意欲的に参加させる
原動力になっているのかも知れません。

このようなことが、
子ども同士の間で起こっている
『育ち合い』の関係です。

今日は、その他にも年長と年中が
合同でリレーをしていました。
走る順番も一緒に話し合っていました。
リレーそのものよりも、
話し合いが異年齢で行われたこと
『育ち合い』を期待します。


園行事は子どもたちの園生活にメリハリを与えます。
園行事の前後を共に過ごすことで
様々な共感をたくさんすることになります。
その一つ一つの共感が子どもたちの関係を
より確かなものにし、お互いの育ちに強く結びついてきます。

2011年10月3日月曜日

子どもの育ちのニーズに応える

運動会が無事に終わりました。
子どもたちの笑顔と一生懸命な姿に
心が洗われます。

うまくいったり、いかなかったり
それによって、練習のときと違う結果があったりしました。
しかし、その結果一つ一つとしっかり向き合うことで
次の育ちにつながっていきます。

いい結果だけが心を育てるわけではありません。

その時の結果の
親や先生の満足、不満足によって
子どもが考えさせられるのではなくて、
結果と向き合うのは子どもたち自身です。

良い結果ではなくて
悔しかったり悲しかったりの
苦しさと闘うのは子ども自身です。

自分自身でその壁を乗り越えなければなりません。

親や先生は、その経験を保証してあげることが
大切なことであり、役割です。

良い結果を押しつけたり、
ご褒美でつったりでは、
確かな育ちを遂げられません。

運動会中や終了後に何人かの保護者の方と
お話しする機会がありましたが、
みなさん、子どもたちのありのままの姿に
満足されていて安心しました。