2010年10月29日金曜日

新たな実践

年少さんのお部屋のレイアウトが変わっていました。
冬支度を考えたときにストーブの近くの配置
を考えなければならないためですが・・・
最近、制作ゾーンで過ごす子の割合が増えていることもあり
より充実を図るためにゾーンを広げたようです。

年少さんのお部屋は、画期的に改装され家具類のほとんどを
キャスター付きにしたため時期や子どもたちの状況に合わせて、
柔軟に対応しレイアウト変更がしやすくなっています。

先生たちも、その機能をしっかりと理解し使いこなしているようです。

そして、お部屋の環境が非常に充実しているので、子どもたち
一人一人の表情が昨年までと全然違うように感じます。
さて国は、10年以上前から画一的な一斉保育は廃して
一人一人に応じた保育をしなければならないと示してきました。

しかし、幼稚園・保育園業界だけでなく教育界全体として
これまでに常識となった考え方や方法に依存が強く
転換できていないのが実情です。

過去の常識ではなく今現在の子どもの生の姿から、
合った保育方法(教育方法)を創造しなければ
子どもの育ちを保障することはできません。

これからの教育には、画一的な人間を育てることではなく、
自分らしさを発揮して、心豊かに意欲をもって生きる力
の育成が求められています。

年少さんのお部屋は柔軟性がありますので
「子どもに沿った」 「子どもに応じた」保育が可能になっています。

2010年10月26日火曜日

園生活の自立

新たな実践1で紹介した工夫の成果が現れています。
登園後のシール貼りやお手紙入れを
生活として自立を促すことによって
一斉に管理されるよりもスムーズになりました。

しかも、年少さんでも教え合いながら
やる姿が見られるようになってきました。

普段の保育で、「子ども同士の関わり」を大切にしていたり
いつまでも「やってもらったり」いつも「やらされたり」

ではなく、未熟でも

「自分で考えて決める」
「自分なりにやってみる」

という経験を保証してきたから
身についてきた姿だと思います。

やりたいことをやらせてもらえているので
情緒も安定し充実して園生活を送れています。
そして遊びを通して、いろんなことを
子ども同士が学び合っています。

特に今年は、年少さんの室内の環境が変わり
目指す保育がしやすくなりました。

そのことにより、このような今までになかった
年少さんの発達が見られるようになりました。

2010年10月21日木曜日

伝え合う、教え合う保育

ある日の年長さんのお部屋にこんなものが。


早く登園してきた子が、次ぎに登園してきた子に「伝えてあげる。」
文字の読める子が、読めない子に「教えてあげる。」

個性の違い(個人差も含む)から、子ども同士の関わりを
期待した促しだと思います。


担任に聞いてみると、3日間続けてやってみたそうです。


バスでまとまって登園してくる子たちは
誰かが気づいて「教え合い」「伝え合い」
できていたようです。


しかし、送りで来る子たちは、まとまって登園してこないので
気づかないと教えてくれる友だちが存在しません。
また、教えてあげようと思っても教える相手が存在しません。


そんなことで、期待通りだったり、そうでなかったり
したみたいですが、今後も保育の一つとして
習慣になっていくと、送りの子たちも気づくようになるので
子ども同士でできることが、また一つ増えることになりますね。


いつまでも先生が「やってあげる」「教えてあげる」
のではなくて個人や集団の自立を促してあげると
子どもも育ちますし、先生も見守れるようになって、
より子どもの発達段階が見えやすくなってきます。

2010年10月19日火曜日

世界水準の保育

年長さんの土場づくりの活動は非常に面白いと思います。
幼児教育が進んでいる国々では、子どもがいろいろな
場面に関わる保育がされているようです。

活動は先生だけが決めるのではなくて、子どもも参画することが
求められているようです。

(※子どもが保育計画に加わるということです。)


まさに、今回の年長さんの活動はそれだと思います。
自分たちの幼稚園生活が楽しく保たれるために、自分たちで
案を出し、自分たちが行動する。

自分たちでルールの必要性に気づきルールを決め、
守ってもらえるように自分たちでそれを広める。

進めていく上で当然、問題も出てきます。
しかし、ここまで盛り上がっていれば、きっと
子どもたちが自分たちで何とかしようとするでしょう。

子どもたちにプラスのスパイラルが働くように
先生は、きちんと見守りながら、必要な援助をし
子どもたちが達成感や満足感を十分に感じられる
ようにしてあげたいものです。

世界に通用する、すばらしい保育形態だと思います。

興奮しますね~。

子どもの育ちのニーズに応える

ひまわり組の給食の様子を覗いていたときです。

担任が、子どもたちを急かすわけでもなく、優しい表情で
もう少ししたら「ごちそうさま」するよ~。

と声をかけていました。


幼児にとっては、時間の見通しをもって活動することは
非常に難しいことです。ですので、先生が活動を時間で
区切ってしまうことが多くなります。

「はい。おわりにしてくださ~い。」
「はい。次はこれやりますよ~。」
「はい。お部屋に入ってくださーい。」
「お帰りの時間ですよ~。」

メリハリが大事だとか、小学校へ行ったら時間で
行動するからということにかこつけて、実は先生が
子どもたちを管理しやすいからではないでしょうか?

子どもが、少しずつ気持ちの切り替えができるように
なるという発達を保証するためには、強制的に切り替え
られてしまうのではなくて、その子なりに気持ちを整理する
時間と経験を与えてあげることが必要です。

そのことによって、しだいに自分の力で気持ちの
切り替えができるようになっていくのです。

ましてや、幼児期は脳がデジタルではないので
小学校以降のように時間割が決められた生活は
向かないと聞いたことがあります。
だから、幼稚園は学校の位置づけにありながらも
小学校のようなスタイルではないと・・・

子どもが今おこなっている活動(遊び)を少しずつ終わりに
向けていくような時間と経験を与えるためには、活動の終わりに

「はい。おわりです。」

でなはくて、活動が終わりになる時間の少し前に

「もう少しで、おしまいだよ」
「少しずつ、終わりにしていってね。」

などと言ってあげるべきだと思います。

活動の終わりにかける言葉は、学校のチャイムと一緒です。
条件反射というか、なんというか機械的で
温かさが無いような感じがします。

子どもが気持ちを整理するのに十分な時間を保証する
ために事前に知らせる方が子どもを考えた温かい
関わりのように思います。

2010年10月15日金曜日

「自然に学び、自ら育つ」

今日の朝、すみれ組を覗いてみるとパネルシアターで子どもたちが遊んでいました。
パネルシアターの使い方は、先生が演じて子どもに見せるのが普通です。

すみれ組にあったものは、子どもたちが自由に遊びで使えるように
子ども用に担任が作ったものでした。

(※パネルシアターとは、パネル布を貼った舞台に絵または文字を張ったり
外したりして展開する、おはなし、歌あそび、ゲームをはじめとする教育法、表現法。)



舞台に貼るものは、いろいろなものが用意されていました。
クラスの友だちの顔写真、動物、果物、家や乗り物などなど・・・・

今はストーリーを演じるというよりは、貼って楽しんでいる程度ですが
遊びこんだり、来週の観劇を経験したりして次第に演じる方に
発展していくと思います。
普段の遊びの中の、ごっこ遊びと合わせて表現や言葉の発達を見る機会にも
なりますし、12月の発表会にもつながっていくことになります。

環境に自ら関わることによってもたらされる、いろいろな作用によって子どもは発達していきます。

「自然に学び、自ら育つ」が→「自ら考え、自ら育つ」になります。この力は、今後の人生に
おいて大きな影響を与えることになります。


発表会に関しては近くなったら詳しく紹介をすると思いますが、発表会も先生の
「やらせ」とか「仕込み」ではなく子どもたちが提案して、企画して、必要なものも準備して
行いますので、このような経験が非常に重要になってきます。
学年ごとで随分差はありますが、このような経験が子どもの選択肢になっていきます。

2010年10月8日金曜日

『育ち合う保育』

子どもの主体性や子ども同士の関わりを重視した保育が
展開されるようになり、運動会の余韻を楽しむ姿も変わってきました。

リレーごっこや組み体操ごっこが
一部、異年齢の関わりになってきています。
大きい子が小さい子に教えてあげる。
できる子ができない子に教えてあげる。
すごく和やかな雰囲気で楽しんでいました。

預かりの時間では、「組み体操をやりたいから
音楽をかけて」と先生にお願いをして
年長さんに年少さんが混じって
一通りやった後に、今度は学童保育の
小学生が混ざり始めたりしていました。

先生がいなくても、異年齢で関わることによって自然と
遊び方やルールが身についていきます。

私が子どもの頃は、大人に監視されず子ども同士が
異年齢で遊ぶ環境が地域にありました。
近所のおにいちゃん、おねえちゃん達に遊びに混ぜてもらって
遊び方を学んだり、ルールを学んだりしていました。

時には、危険な体験から学ぶこともありました。

ようは、子ども同士でやりたいようにやっていた中から
いろんな人や物や経験から自然といろんな事を
学んでいたのです。

今は、いろいろな要因から地域にそのような環境が
保証されにくくなってきました。

幸い幼稚園や保育園には子ども集団が
ありますので、その関わりの経験から
いろんなことを「学び合って」「育ち合える」
ように、ひきつづき子ども同士の関わりを
デザインしていこうと思います。

p.s そういえば年齢別保育をしている国のほうが
異年齢保育をしている国より圧倒的に少ないそうです。
世界的に見ると、日本は非常識な保育を
していることになりますね。。。。

2010年10月6日水曜日

保護者も育ち合う!


実は、運動会後に気になっていたことが1つあります。

それは、幼稚園周辺のゴミです。

今年の夏祭りの後は、ほとんどと言っていいほど
ゴミが落ちていませんでした。

白石先生とすごく喜んだことを覚えています。

毎年、運動会や夏祭りのあとは幼稚園周辺の
ゴミの多さに心を痛めていました。

数年前に、あるお父さんが自主的にゴミを拾いに
行ってくれたことがありました。

その日の行事が終了して間もない時間でしたので
帰りがけの人も多かったと思います。

そのお父さんがゴミを拾う姿を目にした人は
少なくなかったと思います。

その後の行事から、ゴミの量が格段に減ってきたのです。
ゴミが捨ててあると、次の人もそこへ捨てやすくなります。

きれいな状態のところへは、普通はなかなか捨てにくいものです。

ましてや、ほかの人たちが早々と帰ろうとしている中で
残ってゴミを拾っている人の姿を目にしたら
当然捨てられるはずはありませんよね。

その甲斐あってでしょう!本当に今年の行事後はゴミがすくないのです。

周辺への迷惑もありますから、非常に園としては助かりますし
何より、『うちの保護者は質が高い』と鼻も高いです。

このようなことが更に広がり、地域全体が育ち合っていけるといいですね。

2010年10月2日土曜日

「仕込み」や「やらせ」ではなく子ども主体

運動会が無事に終了しました。
今年は今年のエピソードが色々あり、とても楽しかったですね。

さて、特に団体競技ですが年々「仕込む」要素が少なくなって
子ども主体で練習が進むようになってきました。
閉会式でも話しましたが、仕込んでやらせていたときと比べても
完成度は変わらないくらいか、それ以上にも感じます。
仕込まれなくても、ここまでできるのですから、子どもの心の中を
考えるとどちらが良いかは明らかですよね。
そして何より先生の心も穏やかでいられます。指示ばかりしていると
できないことにイライラしてきますから。

また、仕込んでいる先生は練習のときより本番の出来が悪かったりすると
非常に残念がります。ショックが大きいんです。









子ども同士が関わりながら、自分たちでつくりあげる子ども主体
やりかたですと、どんな結果になっても先生は温かく受け入れられ
子どもの頑張りを素直に認めることができます。

子どもの特性として、一番のびるときは子ども自身が
楽しいと感じているときであったり興味を持っているときです。

やろうとも、やってみようとも思っていないのに
嫌々やらされて、終わったときに「ほーら楽しかったでしょ」
「ほーらできたでしょ」では本当の達成感は味わえません。

自分からやってみようと思ってやってみて得たその結果から
本当の達成感が味わえます。 

練習中や活動中の子どもの充実感があると、また次ぎも
自分からやってみようと思えるようになります。

自分に自信をもつことや自分の可能性を信じられるようになるのも
このような経験からつながってきます。

今後もさらに、子どもの主体性を保証する保育が先生たちから
生まれてくると思います。

2010年10月1日金曜日

『育ち合う保育』

いよいよ明日は運動会です。
子どもたちの気持ちも高ぶってきているようです。

さて、年長さんのリレーですが。
走る順番を子どもたちが話し合って決めるのがうちの園のやり方ですが。
今年は、非常に面白いことがおこっています。

まず、今年はクラス対抗や男女対抗でななく、全員のタイムを計り均等に
4チームに分けました。なのでどのチームにも1位になるチャンスがあります。

今日までの練習を振り返ると、最初1位を連続でとっていたチームが
最近なかなか勝てなくなってきたりと勝ったり負けたりを繰り返しているので
話し合いが活発になってきました。

例年だと、当日までになんとなく力の差が見えてくるものですが・・・・
今年はまったくわかりません。

運動会2日前の昨日は、なんと!!これまで1位をとったことがなかった
チームが1位になりました\(◎o◎)/!

その結果、子どもたちの目の色が変わってきました。
そして、今日は、また別のチームが1位をとりました。

誰かが転んでしまうとか、バトンの受け渡しでぶつかってしまう
とかの順位に影響するようなトラブルも十分考えられます。

当日の走る順番は、今日の結果の熱が冷めないうちに決めたようですので
楽しみです。ちなみに、今日のチャンピオンチームは明日も同じ順番で
走ることにしたようですよ。

他のチームの作戦がどう影響するか・・・楽しみです。


終わった後は、結果での評価ではなく、それまでの頑張りを
認めてあげてください。子どもたちの目的は1位になることですが

幼稚園側の目的は、大人が介入しない子ども同士の話し合いを
たくさん経験させることですので。子どもたちが、気づきあったり
教えあったり、助けあうことで共に育ち合っていきます。

今後の人生、いつまでも大人が助けてくれるわけではありません。
自分で生きる力に、このような経験からつながっていきます。