2011年5月27日金曜日

「仕込み」や「やらせ」ではなく子ども主体

年長さんがリレーをしていました。

昨日は2チームでやっていました。
今日は4チームでやっていました。
チームの数や、メンバー構成も
自分たちで話し合ってきめていました。

昨日なんかは、けっこう長い時間、
集中して話し合っていたようでした。
多くの園では、リレーのルールを
先生から教えられて、
それに従って出来るように
仕込まれていきます。

うちの園の場合は、
“バトンを順番につないで走る”
という以外のルールはありません。

子どもたちの気付きや、必要に応じて
ルールが出来上がっていきます。

昨日は、トラックの外周を走れないで、
ショートカットしてしまう子がいました。
誰かが、「ずるい」と言ったので
どうするかを話し合いました。

それで、今日は白線を引くことになったようです。

以前にも書いていますが、
ルールを大人から押しつけられていては、
いずれルールから反発しようと
するようになります。
“決まりを守る”という部分の
自律はしません。

規範意識を持つ
(決まりを守ろうとする自律)
ようになるためには、
幼児期に、自分たちでルールを
作ったり変えたりする経験から
ルールの必要性を
感じていくことが不可欠です。

姿や形だけを仕込んでいくのではなく
自律につながる経験を保証した、
質の高い保育が、展開されていますね。


先生が管理しませんので、
バトンの受け渡しがうまくいかなかったり、
誰に渡すか分からなくなってしまったり、
という姿が今日もありました。

先生側が見ていて気づいた
不都合や子どもたちの失敗を
先生が指摘して直すのではなくて、

子どもたちが不都合に気づいたら、
失敗したと思ったら、
自分たちで指摘しあって
注意していくようになります。

結果ではなく経験が重要ですからね。

2011年5月26日木曜日

保育参観のポイント

保育参観、最終日でした。
心配していたよりも、落ち着いていたかなと思います。
2回目なので、慣れたのでしょうか・・・・

さて、ひよこ組の時に少し書いていますが、
違ったところを紹介します。

ブロック遊びの様子ですが、
昨年ひよこ組だった子たちは、
当時の年少さんから刺激を受けて
ブロック遊びが飛躍的に上手になりました。
今年は、そのひよこ組出身の子たちから
受ける刺激に引っ張られるように、
ブロック遊び(ブロック制作の表現力)
が豊になっています。

発達の差が、子ども同士の
育ち合いを促しています。


 お絵かきコーナーでは
「そろそろ、おわりにしよう。」
「つぎは、おりがみにする?」
「そうしよう、そうしよう。」

と相談しながら決めていました。
そのあとも、「はさみは、ここだよ。」
などと教え合ったりしながら
活動していました。


ブロックにしても、お絵かきにしても、
個人差、個性差があるから
関わりの中で、子ども同士が
育ち合っていきます。


また、一つの活動をどれくらいやったら、
満足できるか、充実できるかは、
ひとりひとり違います。

一斉的な保育、画一的な保育では、
その違いに対応することはできません。

ですので、一人一人に柔軟に対応できる
保育の形の方が良いですよね。

2011年5月25日水曜日

保育参観のポイント

今日は年中さんでしたが、
まず気づいたことがあります。

子どものテンションが異常に高くなっていました。

そのことにより、いつもは起こらないことも
起こってしまっていました。

振り返ってみると、初日の2・3歳児もそうでした。
ひよこ組がメインだったので、
保護者も少なかったにもかかわらず。
異常にテンションが高く騒がしかったのです。

今日、2・3歳児の部屋を覗いてみると
落ち着いていて、姿が全然違います。

明日は、3歳児がメインになるので
もしかして・・・・と思ってしまいます。



今日の保育参観に当たり、
子どもたちは、きれいなお部屋を見てもらいたいと
事前に掃除をしていたんですよ。
(掃除機も使って)

月曜日のお当番は、格好良い人が
選ばれてやっていました。
 お当番をやりたい子が多くなってきたので、
話し合いをした結果、グループごとに
順番でやる。ということになったそうです。

今日は、その順番に従って
あるグループがやっていました。
で、グループ表が必要だということで、
製作コーナーに用意されるようになり、
作りたい子から、作っていっています。
保育の計画が子どもたちの必要に
合わせて、一緒に考えて創られています。
ピアノの音が聞こえたり、
テンションの上がってしまった子たちの
声が騒がしくても、集中できていましたね。

やりたいことをきちんと選んで活動できれば、
必然的に集中するのが子どもです。 
明日まで、期間中ですので、
混んでいないときにも、
見てみてください。

今日とはまた、様子が違います。

2011年5月24日火曜日

保育参観のポイント

今日は、年長さんでしたね。。。

ほとんどのことが一人でできますので、
自律にウエイトが置かれていきます。

今週の活動は、先週末に子どもたちが
自分たちで決めた活動をして過ごしています。

自分たちが決めたことの中から、
興味の活動を選んで参加していますので、
順番を守ったり、待ったりもスムーズです。

写真は、ありませんが、
マーブリングのところは、
順番待ちの列ができていましたね。

やらされている活動ではないので、
待たされているという心理にはなりません。
「並んでなさい!」「待ってなさい!」
と言われなくても、そうしていました。

『大人から我慢をさせられる』
『大人からルールを守らされる』
のではなくて、
自分で、もしくは自分たちで
『我慢が必要だから我慢している』
『ルールが必要だから守っている』
のです。

子ども社会の関わりの中から
学んで、身に付けた自律です。


ここは、スカリーノを選んだ子たちです。
非常に混雑していました。

新しい環境で、物珍しさから人気があるのと、
今日は、保育参観の時間に合わせてた
送りの子が多かったので、
登園後の遊びが満たされていない為でしょう。

混雑すると子どもたちにとっては
不都合なことがおこります。
使いたい物が使えない!数が足りない!
悪気が無くても、誰かに壊される!
などなど。。。。

しかし、その不都合が子どもたちの関わりを生み、
不都合を解決するために、我慢やルールの必要性に
自然と気づいていきます。

こうして自律が育まれていきますので、
ケンカなどのトラブルも含め
子どもたちのやり取りを温かく
見守っていく必要があります。

大人の関わりすぎは良くないんですよ。

話し合い

学童保育、預かり保育の時間に
話し合いがされていました。

今週の活動を決めていたようです。
まだ、取り組みとしては浅いので、
話し合いもスムーズではありません。
でも、目的はスムーズな話し合いができる。
ことでは、ありません。

スムーズな話し合いが出来るように
なっていく過程の中で、どんなことに
気づくか、何を感じたか、それによって
どう心が動かされたか。

が重要なので、先生としみれば、できれば毎回
うまくいかないことがあったほうが良いです。


子どもとしてみれば、スムーズに決めることが
できないと、遊ぶ時間が無くなってしまいます。

何も決められなければ、また明日に
話し合うことになります。

困るのは子どもたち自身です。

自分たちで解決しなければならない問題です。

この話し合いから期待することは、
自分たちで決めることでの責任を知る。
ルールの必要性に気づき、規範意識を持つ。
当面はこの辺になるでしょうか。

大人の圧力を感じ、正しいだろうことを選んだり、
大人の監視のもとで、顔色をうかがいながら過ごしたり、

ではなく、自分でもしくは自分たちで
何かを見出していけるように。
自律していけるように。

大人から見たら、口を出したくなってしまう、
手を出したくなってしまう、子ども社会ですが、

子どもの経験を成長過程を
適度な距離感で、温かく見守って欲しいです。

2011年5月23日月曜日

保育参観のポイント


保育参観が今日から始まりましたので、
参観のポイントをお伝えしていきます。

最近は、保育参観の為の保育ではなく、
普段通りの保育を見ていただいています。
ありのままの姿ですので、
その年のその時期の
発達段階によって、微妙に
様子が違うかもしれません。


今日と明日は、2・3歳児がメインに
なるかと思います。

最小学年ですので、ただ遊んでいるだけで
保育は何もしていないように見えがちです。

こんなの保育じゃないと言う人も
いるかもしれません・・・・。


今まで家庭の中だけで育ってきたのが
4月から、急に親と離れての
集団生活になりました。

子どもにとってしてみれば、
不安や寂しさに加えて
思い通りにいかないことだらけです。
保育、教育の前提は、
情緒が安定していることですので、
まずは、やりたいことを十分にできる。
また、やらせてもらえる環境が必要です。

その環境の中で過ごすうちに 
気持ちが落ち着き、遊びに没頭するようになります。
一人遊びが充実してくると、友だちの存在に
気づき、興味を持ち始めます。

こうして自然と友だちと関わりを
持つようになっていきます。
 イメージを共有して遊ぶ様子。

自由な発想でイメージを膨らませ、
遊んでいる様子。


今後、友だちと関わることで
多くのことを学び合っていきます。

子どもの特性を踏まえ、一人一人の
発達に応じながら環境を通して
行うのが幼児期の教育なんですよ。

もっと、分かりやすく言うと
遊びを通した指導です。

どちらも、幼稚園教育要領の中に
書かれている内容です。


不安でしたら、昨年、同じ保育と環境で
過ごしてきた子たち(年中さん)の姿を
見てもらうと、少し見通せるかも知れません。

2011年5月20日金曜日

「自然に学び、自ら育つ」

ここ数年、園舎の鉄骨の間に
背黒セキレイが巣を作るようになり
毎年、ひなが生まれて巣立っていきます。

先週の写真↓
今日の写真↓
天気も良く、巣から出ていました。

巣立ちの日かな?
と写真を撮っていたら
2匹が飛んでいきました。

普段は目にすることができない
自然の営みと言うのでしょうか?
にのみや幼稚園の子どもたちにの為に、
自然が与えてくれた環境です。

貴重な環境を経験を、子どもたちに
もっと活かすべきだったな・・・。
と私自身、反省しました。

季節ものですので、また来年です。
先生たちからも、きっと良いアイディアが
出てくることでしょう。


・・・・そして、まさに今は・・・・
築山のさくらんぼが、赤く色づき始めました。

さっそく、反応の早い先生が取って
少しずつ各お部屋に配ったようでした。
 今まで子どもたちは、ありんこやダンゴムシ
に興味が行っていたので、視線は下でしたが、

これからは、上にも視線が向くようになります。

視野が広がり、いろいろな発見をする事でしょう。

自然に学ぶことで、自ら育っていきます。

その過程を大事にしたいものです。


園のある物で保育しようとすると限られますが、
自然は無限に可能性があります。

自然から学ぶことで、偏らず豊に育つような
気があらためてした今日この頃です。

2011年5月16日月曜日

新たな実践

年長さんの話し合いが一つ増えました。

どのお部屋の何が開放されているかが
表記されるようになったと以前に書きましたが、
更に進化してきました。
 自分たちの来週の活動を
自分たちで決める話し合いが
週末の帰りの会で行われました。

週明け、登園してきた順に
ボードを見たり、週末の話し合いを
思い出したりしながら
自分たちで決めた活動の中から
選んで自発的に活動をしていきます。

保育計画に子どもたちが参加する。
ということが言えるかと思いますが、

これは、日本よりも幼児教育が進んでいる
といわれている国でも行われているそうです。

先生が決めたことに従って過ごすだけよりも、
過ごし方を自分たちできめる方が、
自律心も養われます。

自分たちが楽しく過ごすためのルールを
自分たちで自分たちのために決める。

与えられた責任ではなくて
自分たちで生み出した責任。
その責任によって自分たちの
自由も保障されます。

人の心=人格が養われている感がありますよね。

日本の教育の目的は
『人格の完成』ですから、
人格に関した、すばらしい保育実践が
されていますよね。


・・・・・・・・・
実は、この取り組みは学童保育・預かり保育の
時間帯で、ひと足先におこなっています。

2011年5月14日土曜日

ぎりぎりの援助(ちびっこランド)

ちびっこランド(幼稚園附設認可外保育所)
の子たちが、幼稚園の園庭で遊んでいました。

自分たちの興味のままに、
あっちに行ったり、こっちに行ったりです。

開放感や楽しさに後押しされて
いろんな遊具にチャレンジしていました。

そんな中での保育者の援助に注目していました。
子どもたちは、やってみたいと思ったことや
誰かがやっていることに興味を引かれて
少し、レベルの高いことへチャレンジしていきます。
 保育者は、子どもたちの『やりたい』が満たされるように
そっと、後ろについてまわり見守っていました。

そして、自分の力だけで
どのようにやろうとするのか?
どこまでのことができるのか?
を見守りながら、必要な援助をしています。
その子の能力が足らずに、できない部分が
想像ではなく、はっきり見えたとき、
その部分だけ援助します。

子どもが求めているところまで達成できるように
最低限の安全を確保しながら行っていました。


「こういう風にやりなさい。」
「ここまで、がんばりなさい。」


「なんで、そんなふうにやるの!」
「それは、まだできないから、やめなさい!」

とは、決して言いませんでした。

“大人に言われたとおりやったらできた。”
という経験よりも、

自分で自分なりにやってみた。
その結果、どうなったか?

という経験を多くつんだほうが
のちに、【自分で考える力】【考える意欲】
につながっていきます。

それが、今の子どもたちが弱いとされている
問題解決能力にも大きく影響していきます。




言って聞かせてやらせれば、
すぐにできるようになり、
大人も子どももうれしいです。

多少危険があれば、やらせなければ
怪我はないでしょう。

今だけを考えたら
このほうが良いでしょう。
しかし、少し大きくなた時や
社会に出たときまでの事を
考えると・・・・

うちの保育士たちの援助が
すばらしかったことは
言うまでもありません。

子どもたちの未来を保障していくことが
我々の責任であり義務のはずですから。

2011年5月12日木曜日

新たな実践

年中さんのお部屋で、
季節を捉えた取り組みが見られました。
 タンポポの綿毛を使った実験です。
 密封されているのが早く開くはずだったようですが・・・・
(ある情報によると)
結果は、そうではありませんでした。

担任も不完全燃焼って感じです。

もう少し、変化を観察していたら
なにか分かってくるかも知れませんね?

化学性の芽生えを刺激する
良い取り組みだと思います。

そして、即席感漂う張り紙からも
担任たちのタイムリーな反応がうかがえます。

2011年5月10日火曜日

選択性のある保育

ブログサイトの不具合で、アップが遅くなりました。

連休中は楽しく過ごせたでしょうか?

さて、幼稚園では子どもの日と
母の日にちなんだ制作活動を行いました。

すでに持ち帰っていますので、
ご覧になっていると思います。


作らされるのではなく、子ども主体で
子どもが今持っている能力で作っていますので、
その子らしさや、苦労したり一生懸命やった形跡
たくさん見られたかと思います。




年長さんの制作で面白いことに
気づきましたので紹介したいと思います。

張り合わせ方の違いが分かりますか?

大人の感覚だと2番目を正解とします。

しかし、

子どもたちは、いずれの方法にしても、
「こうが良いかも」「こうした方が良いかな」
と会話をしながら自分で張り合わせの方法を
決めていました。

担任としては、予想外のことでしたが
2番目の方法を正解と決めつけ
修正させることはせずに、
そのやり取りを見守っていました。
2番目が良いと思う大人は、
固定概念から他を不自然と思いますが、

子どもの様子を見ていると
左右の違いを好んでいたり、
張り合わせの線が表に出るのを好んでいたり
とあえて選んでいたりしていますので、
子どもにとっては、不自然なことではありません。

不自然を感じていないのに、不正解として
修正されてしまうのは、子どもにしてみたら
理不尽なことですよね。

このような部分の選択性を保証し
選んだ結果を共感し認めていくことで、

考える意欲が育っていきます


固定概念が出来上がること自体が
いけないことではなくて、

概念は自分の経験によって
作られていくもので、
すり込むものではないかなと思います。

幼児期ですので広く見守りたいものです。

2011年5月2日月曜日

先生主体<子ども主体

新年度になり、3週間が経ちました。
5月の連休明けまでは、子どもたちがなかなか
落ち着かないというのが業界的な事実です。

まだ、不安そうにしているところが見られる
新入園児もいますが、2年前までと比べると
全体としての雰囲気はすごく落ち着いていて、
イキイキとしています。

閉じこめるようにお部屋に集めて、
イスに座らされて、話を聞かせて、
言うことをきくように仕込む保育から、

子どものやりたいことをやらせながら、
特性や気持ちに沿っていく
子ども主体の保育に大きく変わったこと
による成果だと考えています。

と同時に、結果的に先生たちの
精神衛生状態も良いのだろうと思います。

先生主体だと

「出来るようにさせなきゃ!」
「何回言ったら、できるの!」
「早くやりなさい!」
「言うことをききなさい!」

とイライラしてきて表情もこわばってきます。

不機嫌そうな表情をしている先生と
穏やかな優しい表情をしている先生とでは

どちらが、子どもの心を落ち着かせるでしょうか?
どちらが、子どもから好かれるでしょうか?
どちらが、子どもとの信頼関係を築けるでしょうか?

子どもは主体的にいろいろな経験をしながら
自分で育つ力を持っているので、
教え込む必要はありません。


今の保育の仕方だと、
先生主体で教え込むのではなくて
子ども主体の保育で子どもの経験を
見守っているので、穏やかでいられます。

大人の表情は、子どもの心に大きな影響を与えます。

大人は意図的に対応できるので

いつも不機嫌な表情でいたり、
いつも不安そうな表情でいたり、

しないようにしたいものですね。